意外と簡単!燻製の魅力について。コールマン「コンパクトスモーカー」レビュー

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はじめに

アウトドア料理の定番といえば「バーベキュー」ですが、キャンプを重ねていくうちにいつもとは違う料理も食べたくなりますよね。

しかし、ただでさえ「やることが多い」キャンプでは中々手の込んだものは作れません。

そこでおすすめなのが、手間がかからず、失敗も少ない「燻製料理」です。

アウトドア用のスモーカーで作る「燻製」はそれほど時間もかからず、意外と簡単に作れてしまいます。

本記事では、どなたでも簡単に取り組める燻製作りをコールマンの「コンパクトスモーカー」のレビューと共にご紹介いたします。

燻製の種類は大きく分けて3つ

燻製には大きく分けて3つの種類があります。

熱燻(ホットスモーク)

熱燻は、80℃以上の高い温度で燻製チップを燃やして「短時間で燻製を行う方法」です。

通常、燻製室やスモーカーの中で食材を加熱しながらスモークします。

この方法では、食材が直接「煙と熱」にさらされるため、燻製と同時に調理も行われます。

熱燻は肉や魚の燻製によく使われ、食材に火を通しながら煙の風味を付けることができるんです。

燻製器をバーナーなどで直接熱して10~20分程度で完成するので一番キャンプに向いている燻製方法と言えます。

燻製チップ

燻製チップとは、燻製の際に使用する木材のチップ状の素材で、一般的な燻製チップの材料には、オーク、ヒッコリー、アップルウッド、チェリー、メープル、アルダーなどがあります。チップ状になっているので火付きが良く、短時間で食材に香りを付けることができます。その分すぐに燃え尽きてしまうので、長時間行う際には継ぎ足しが必要です。

【熱燻に向いている食材】

  • 手羽先
  • 鶏ササミ
  • シシャモ
  • チーズ
  • 味付け卵など

温燻(ウォームスモーク)

温燻は通常、30℃~80℃程度の中温で1~7時間かけてじっくりと食材に煙の風味を付けていきます。

温燻は、燻製チップではなく、長時間温度をキープするために「燻製ウッド」使用します。

時間をかけて燻製にする温燻は、食材に適度な水分が残り優しい風味と食感が残ります。

燻製ウッドとは、粉状にした木材を棒状に圧縮して成形したもので、一度火が付くと熱源が無くても安定して煙が出続けるので、温燻など長時間燻製をする際はとても便利です。ただ、チップとは違い、大きさが決まっているので底が浅い燻製器には使えないこともあります。

じっくりと時間をかけて作るなら燻製ウッドがおすすめ!

【温燻に向いている食材】

  • 魚介類
  • ソーセージ
  • ベーコン
  • ナッツ
  • 野菜など

冷燻(コールドスモーク)

冷燻は、15℃~30℃のさらに低い温度で2~4週間の間じっくり燻す方法です。

仕上がり時の水分は少なく、食感は硬めになります。

生ハム、ベーコン、スモークサーモンなどがこれに当たります。

低温でゆっくりとスモークすることで、食材の風味を最大限引き出すことができ、長期保存も可能となります。

ただ、温度だけでなく湿度にも気を付けなければならないので、少々難易度が高めの燻製方法となっています。

【冷燻に向いている食材】

  • 生ハム
  • スモークサーモン
  • ベーコンなど
一から作る「生ハム」や「ベーコン」は冷燻で

つまり、現実的にキャンプでできる燻製方法は「熱燻」と「温燻」となりますね。。

燻製チップの種類

燻製チップには色々な種類があり、木材によって食材に付いた風味や香りに違いが出てきます。

ここからはよく使われるスモークチップの特徴や相性のよい食材など解説していきます。

サクラ

日本では最もポピュラーなチップで、香りが強く豚肉や羊肉、青魚などクセのある食材に向いています。燻製初心者にもおすすめの木材です。

リンゴ

サクラに比べ、マイルドでフルーティーな香りが特徴。鶏肉や白身魚などクセのない食材によく合います。

ナラ

クセが少なく食材に優しい風味を持たせる。色付きが良く魚介類やチーズなど、綺麗な色を付けたい食材に向いています。

クルミ

スッキリとしたクセのない香りが特徴で、燻製の独特の香りが苦手な方におすすめ。色付きも良く、肉や魚など多くの食材に合うので使いやすい木材です。

ヒッコリー

欧米では一般的なスモークチップで、燻製らしい強い香りが特徴的。ハムやベーコン、サーモンなどとの相性がバツグンです。

ウイスキーオーク

ウイスキーを貯蔵していた樽をチップにしたもので、ウイスキーの甘くて深い香りが付く。こちらも鶏肉や白身魚のようなクセの少ない食材との相性が良いと言われています。

今年最初のファミキャンで燻製を作ってみました!

コールマン「コンパクトスモーカー」で作ってみる

コールマン「コンパクトスモーカー」

燻製器(スモーカー)は、様々なメーカーから販売されており、値段も1000円程度で買えるものから数万円するものまで様々あります。

今回は短時間でできる「熱燻」で燻製を作るため、初心者でも簡単に使える「コールマンのコンパクトスモーカー」を使用してみます。

コンパクトスモーカーは、煙が漏れにくい「熱燻専用の燻製器」で、短時間でお手軽に燻製が作れる人気の商品です。

コールマンらしいスタイリッシュなデザイン
2段で燻製を作れます

サイズは直径23.5cm、高さは約20cmで重さは約835gです。

材質はステンレスで、網が2枚と収納ケースが付いています。

燻製だけではなく普通の鍋としても使えそうな形状ですね。

大小2枚の網を同時に使えるので、見た目以上に多くの燻製が作れます。

燻製チップをセット

スモーカーの底にアルミ皿を置き(アルミホイルでもよい)、手の平に収まる程度の燻製チップを敷き詰めます。

油分、水分が多い食材があるとチップに水分が落ちて火が消えてしまうことがあるので、アルミホイルで軽く蓋をします。

蓋は火が消えてしまわないために完全に締めないのがポイント!

お好みの食材を並べる

次に、お好みの食材を並べていきます。

このとき、肉や魚など火が通りずらい食材は下段に、あまり熱を加えたくないものは上段に置きます。

チーズは溶けやすいので上段にセットしましょう!

最初は蓋をしないでガスコンロやバーナーで強火で加熱していきます。

煙が出てきたら蓋をして弱火で10分ほど熱します。

密閉性を高めるため、大さじ一杯分の水を鍋の淵に注ぎます。

食材「神アプデ」完了!

10分後、火を止めて「蓋を締めた状態で」さらに10分程度放置すると完成です。

綺麗なアメ色になりました!

とても簡単ですね!

チッブに中にザラメを入れると更に色合いが良くなりますよ。

食材が神アップデート!

最後に

自然の中で手軽に楽しめる燻製は、アウトドア料理の醍醐味の一つです。

温かな炎と香ばしい煙が短時間で食材と融合し、贅沢な味わいが五感で楽しむことできます。

室内では中々できない燻製料理も、キャンプでは気軽に出来てしまうので未体験の方にはぜひ挑戦していただきたいです!

また、今回ご紹介したコールマンのコンパクトスモーカーは鍋のような形状なので、組み立て式で箱状になっているスモーカーに比べて手入れが楽で、収納時は蓋を逆さますると綺麗にスタッキングできます。

値段もお手頃なので、初めての燻製作りにはおすすめのスモーカーです!

画像出典:coleman

キャンプ場でバーベキューに変化を加えたいときはぜひ燻製作りに挑戦してみましょう!

今回使用したスモーカー

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