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はじめに
キャンプを始める際、最初に用意する道具の一つとして「テント」が挙げられますが、テントには人数や用途によって様々なタイプのものがあります。
テントには素材や構造に大きな違いがあり、それぞれメリットやデメリットも存在します。
本来はキャンプをする日の天候や人数、サイトの大きさなどに合わせて使い分けるのがベストですが、複数所有するためにはそれなりの予算と保管場所が必要になってきます。
今回はキャンプスタイルに合った「テントの種類や選ぶときに大切なポイント」などを解説していきたい思います。
テントの選び方
宿泊人数より大きめのテントを選ぶ
メーカーから発表されているテントの定員は、一人あたりの幅が50cm前後で計算されているので実際に最大の定員人数で泊まると狭く感じてしまいます。
荷物を置くスペースも欲しいので、疲労を軽減するためにも1~2人分大きめのテントを選ぶようにしましょう。
大人2人、子供2人でのキャンプでは使用人数5人以上のテントがベスト!
実は高さも重要!
テント内での快適性を考えるとある程度の高さが必要です。
低いテントだと常に屈んだ状態になるため、腰への負担もかかってしまいます。
大人が立っても少し余裕があるくらいの高さがベストです。
高さ175cm以上あると快適に過ごせます!
設営の難易度を考える
初めて設営するテントは説明書を見ながらでも結構苦戦します。
タープも一緒に設営するとなると軽く1時間オーバーなんてこともよくあるので、一緒に設営する人数を踏まえた上で、なるべく簡単に組み立てられるテントを選ぶようにしましょう。
生地、材質の違い
テントの説明書には必ずシート生地やポールの材質などが記載されています。
シートにはポリエステル、ナイロン、コットン製などがありますが、これらは紫外線透過率や防水性、耐火性に大きく左右します。
特にキャンプ中の突然の雨はよくあることなので、耐水圧は重要なポイントです。
ポールもアルミ製やスチール製などがあり、軽さや耐久性にも大きく関係してきます。
耐水圧が1500mm以上のテントを選びましょう。
デザインにもこだわりたい
テントのカラーやデザインは、これから揃えていくキャンプギアとの相性が深く関係していきます。
カラーやブランドの統一感など、自分が設営するサイトがどのようなレイアウトになるかを最初に想像しながらテントを購入するのがおすすめです。
主なテントの種類
テントは、キャンプをする天候や季節、宿泊人数により様々です。
ここからは、日本で売られている一般的なテントの形ご紹介いたします。
ドーム型テント
昔からキャンプ場では一番多く見られるタイプで、ポールを交差するだけの構造なので設営がとても簡単です。
1人用からファミリー向けまで、商品のラインナップも豊富あります。
流線型なので風の影響を受けにくく、強風の日でも安心して使用することができます。
コストパフォーマンスが高い商品が多く、入門用のテントとしてはとても人気があります。
前室は簡易的なので天候によっては別途タープが必要になります。
メリット | デメリット |
---|---|
・構造が簡単 ・1人でも設営可能 ・風の影響を受けにくい ・リーズナブル | ・個性が出しにくい ・前室がない、または狭い ・天候によりタープが必要 |
こんな方におすすめ!
- 初心者の方
- 設営に時間をかけたくない
- 収納スペースがない
項 目 | 評 価 |
---|---|
設営の難易度 (★が多いほど簡単) | |
設営時のスペース (★が多いほど省スペース) | |
収納時のサイズ (★が多いほど小さい) | |
機能性 (★が多いほど機能的) | |
価格 (★が多いほどリーズナブル) | |
総合おすすめ度 |
【おすすめのドーム型テント】
ツールーム型テント
その名の通り寝室とリビングが繋がったような形をしており、居住性が高く、自宅でくつろいでいるような感覚が味わえます。
前室にメッシュが付いているタイプだと夏の防虫対策になり、フルクローズにすると秋冬の防寒対策にもなります。
最初のうちは設営に少し時間がかかりますが、馴れてくると比較的簡単に建てることができます。
インナー(寝室)を外せば「スクリーンタープ」としても使用できるのでデイキャンプにもおすすめです。
メリット | デメリット |
---|---|
・前室が広い ・前室を閉めると雨や虫の侵入を防げる ・自宅にいるような居住感 ・スクリーンタープとしても使用可能 | ・設営、撤収に時間がかかる ・パーツが多い ・収納サイズが大きい |
このような方におすすめ!
- ファミリーキャンプ
- タープを建てたくない
- 寒い時期でもキャンプをしたい
項 目 | 評 価 |
---|---|
設営の難易度 (★が多いほど簡単) | |
設営時のスペース (★が多いほど省スペース) | |
収納時のサイズ (★が多いほど小さい) | |
機能性 (★が多いほど機能的) | |
価格 (★が多いほどリーズナブル) | |
総合おすすめ度 |
【おすすめのツールーム型テント】
ワンポール型テント
「ティピーテント」とも呼ばれ、1本のポールをテントの中心にして立ち上げる単純な構造なので設営は簡単ですが最初は少しコツが要ります。
ペグをしっかり打たなければ強風が吹いたときに悲惨なことになってしまいます。
天井が高いため、シートの材質によっては中で薪ストーブを焚くことも可能です。
ポールがある中央部分はデッドスペースとなってしまうので居住性が限られてしまいます。
見た目がおしゃれで存在感は抜群なのでここ数年で女性を中心にとても人気があるテントです。
メリット | デメリット |
---|---|
・ポールが1本しかない ・天井が高い ・見た目がおしゃれ | ・デッドスペースができる ・前室がないタイプが多い ・設営にはコツが必要 |
このような方におすすめ!
- 設営時間を短縮したい
- 見た目にこだわる
- 少人数でのキャンプがメイン
項 目 | 評 価 |
---|---|
設営の難易度 (★が多いほど簡単) | |
設営時のスペース (★が多いほど省スペース) | |
収納時のサイズ (★が多いほど小さい) | |
機能性 (★が多いほど機能的) | |
価格 (★が多いほどリーズナブル) | |
総合おすすめ度 |
【おすすめのワンポール型テント】
トンネル型テント
前室が長く伸びたトンネル状のテントで居住性に優れています。
他のテントに比べてサイズが大きくなるので、狭いサイトだと区画内に収まらない可能性があります。
サイズの割に設営が比較的簡単なので、使用人数が多いファミリーキャンプなどに向いています。
ツールームテント同様インナー(寝室)を外せばタープとしても使用可能です。
メリット | デメリット |
---|---|
・居住性が優れている ・前室が広い ・前室を閉めると雨や虫の侵入を防げる ・風の影響を受けにくい | ・パーツが多い ・サイトスペースが必要 ・収納サイズが大きい |
このような方におすすめ!
- ファミリーキャンプ
- タープを建てたくない
- 寒い時期でもキャンプをしたい
- ツールームが欲しいが設営に時間をかけたくない
項 目 | 評 価 |
---|---|
設営の難易度 (★が多いほど簡単) | |
設営時のスペース (★が多いほど省スペース) | |
収納時のサイズ (★が多いほど小さい) | |
機能性 (★が多いほど機能的) | |
価格 (★が多いほどリーズナブル) | |
総合おすすめ度 |
【おすすめのトンネル型テント】
ワンタッチ型テント
誰でも気軽に設営できるのがワンタッチテントです。
折りたたみ傘のような「フレームを引きあげるタイプ」やワイヤーが入っていて収納袋から出すと勝手に広がってくれる「ポップアップ型」のテントがあります。
フレーム引上げ型は重量があり、収納サイズが大きくなります。
一方、ポップアップ型は構造が単純な分、設営は簡単ですが耐久性に心配な面があります。
とにかくテントの設営に手間をかけたくない方はこの「ワンタッチテント」がおすすめです。
メリット | デメリット |
---|---|
・設営の手間がかからない ・パーツ少ない ・公園やビーチでも気軽に使える | ・耐久性が心配 ・引上げ型は意外に重量がある |
このような方におすすめ!
- テントの設営時間を短縮したい
- キャンプ以外でも使用したい
- 初心者の方
項 目 | 評 価 |
---|---|
設営の難易度 (★が多いほど簡単) | |
設営時のスペース (★が多いほど省スペース) | |
収納時のサイズ (★が多いほど小さい) | |
機能性 (★が多いほど機能的) | |
価格 (★が多いほどリーズナブル) | |
総合おすすめ度 |
【おすすめのワンタッチ型テント】
最後に…
テントにはノーブランドのリーズナブルな商品や有名ブランドの高額なものまで幅広くありますが、快適なキャンプを楽しむため、特にキャンプの経験が浅いうちは有名ブランドの中からしっかりした商品を選ぶべきです。
最初から十万円以上するテントは必要ありませんが、高額になれば品質や機能性も格段に上がっていきます。
破損してしまった時の修理を無償でやってくれるようなアフターサービスがしっかりとしたブランドや商品も多数あります。
テントは消耗品です。自分の好みや使い方に応じて、適切なテントを選ぶべきだと考えます。
最初から高性能なものを選んで修理しながら長く使うか、レベルに合ったものを買い替えるかは、個人の好みによって異なります。
自身が納得できるテントを選んで快適なキャンプライフを過ごしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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